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■ 2017年　年頭のご挨拶
平成29年1月1日

中央執行委員長　山本俊一
　新年明けましておめでとうございます。
　平成29年の新年を迎えるにあたり、年頭のご挨拶を申し上げますとともに、旧年中に賜りました日本赤十字新労働連合会の諸活動に対する組合員の皆様のご支援ご協力に心より御礼申し上げます。
　さて、内閣府の発表する月例経済報告は、ここ数年は「緩やかな回復基調が続いている」と発表されているにも関わらず、実際には景気回復を実感できておりません。
　このような中、平成28年度賃金要求に関しましては、要求額定昇込み3％（11,000円）には届かなかったものの、職員の基準内給与は平均0.3％、一人当たり1,109円の引き上げとなり、定昇込みでは平均1.72％、一人当たり6,346円の改正となりました。
　また、諸手当においては医師確保調整手当の定額分について支給月額の限度が引き上げられ、平成28年4月1日から実施することで、2年連続の賃上げ妥結となりました。
　日本赤十字社の決算報告においては、平成27年度は大変厳しい結果となっており、医療施設特別会計については142億円の赤字決算、会計単位では90施設中60施設が赤字決算となっています。また、血液事業特別会計についても17億5千万円の赤字決算となっています。平成28年度日本赤十字社の決算についての発表は例年6月に行われますが、平成28年度も大変厳しい状況と思われます。
　今後、2025年問題など医療費の増加が見込まれる中、医療施設の経営は大変厳しい状況になってくることは明らかで、我々連合体としても、引き続き諸先輩の方々が築き上げた「労使協調」「良識ある組合活動」の基本路線を受け継ぎ、常に時代の変化を見据えながら、諸問題に的確に対応していかなければなりません。
　また、今後もより一層組織の活性化を図り、諸要求を運動に反映させるために「統一と団結の力」を最大限発揮して、組織の拡大と組合運動の強化を共通の認識とし、更なる躍進を続けていく決意のもと、活力あふれ、魅力ある組織を築き上げていかなければならないと考えています。
　組合は組織力であり、組合員の皆様で築き上げるものと思っております。本年も信念は変わりなく「職員処遇の統一」を念頭に鋭意交渉を行っていきたいと思っております。そのためにも組合員皆様のお力をお借りする時があると思いますので、引き続きご協力のほど、よろしくお願いいたします。
　本年も日本赤十字新労働組合連合会に対する一層のご支援をお願い申し上げますとともに、皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し、新年の挨拶に代えさせていただきます。
 
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