中央執行委員長 伊藤高敬 |
新年あけましておめでとうございます。
令和４年の新年を迎えるにあたり、年頭のご挨拶を申し上げますとともに、旧年中に賜りました日本赤十字新労働連合会の諸活動に対する組合員の皆様のご支援ご協力に心より御礼申し上げます。
さて、令和３年は、「Ｒプラン」で始まり、「Ｒプラン」で終わる１年となりました。
１月に臨時中央委員会を開催し、「Ｒプラン」の退職金、諸手当についての変更、およびそれ以外については令和４年４月１日実施に向けて協議をするとした本社提案について審議し、組合員の苦渋の決断により合意することとなりました。組合員の皆さんの「Ｒプラン」への不安・不満などの意見をあげてもらい、その意見をまとめ本社に提出し何度も団体交渉をしてきましたが、なかなか本社から意見書に対する回答が得られず進展がありませんでした。そのようななか、他団体から「Ｒプラン」についての現状に反対するとした「共同声明文」の提案を受け、第２回中央委員会にて本社への抗議文となる「共同声明文」による共闘について審議を行い、「共同声明文」のみによる共闘であれば実施しても良いとする決議の結果を受け、10月１日付で「共同声明文」への調印を行いました。日赤新労の立上げの歴史を振り返ると歴史的な行為にご理解いただき感謝いたします。「Ｒプラン」については、それほどまでの大変革であり、団結が必要だとの認識であると理解し本社に提出することで、労働者は現状の「Ｒプラン」について令和４年４月１日実施には反対である姿勢を見せました。
11月４日の団体交渉で一部「Ｒプラン」の再提案がありましたが、十分な内容ではないため、11月13日の臨時中央委員会にて、「Ｒプラン」については、中央労働委員会へ斡旋申請をすることが決議されました。また、斡旋するにあたり、闘争方針にある闘争委員の立上げについても承認され、日赤新労が闘争体制に入りました。日赤新労の中央労働委員会への提訴は、賃上げについて提訴した昭和58年以来の出来事となります。
決議を受け、中央労働委員会への申請書の提出、申請書の説明から始まり、斡旋委員からの組合への聞き取り調査が実施され、斡旋当日を迎えました。予定より45分繰り上げて12時45分から事前の斡旋委員からの聞き取り調査が始まりました。斡旋は、中央執行委員と各ブロックの闘争委員が一丸となり、「Ｒプラン」の問題点を斡旋委員へ伝えました。長時間におよぶ斡旋委員の協議の結果、最終的な斡旋案の提案内容は、組合員の一番気がかりであった開始時期の延期が盛り込まれたことから、協議の結果受諾することとし、正式に受諾に至ったのは22時を回っていました。今回もこれ以上「Ｒプラン」の協議がもつれると、本社が協定破棄を視野に入れる段階まで来ていました。しかしながら、最終的には斡旋案の受諾、妥結に至り、新労60年の歴史のなかで協約を破棄することなく話し合いで解決ができました。ひとえに闘争委員の皆様、ひいては新労傘下の各単組役員の方々、ひいては組合員のご理解のおかげであると感謝しております。
我々連合体は、引き続き諸先輩方々が築き上げた「労使協調・良識ある組合活動」の基本路線を受け継ぎ、常に時代の変化を見据えながら問題に的確に対応していかなければなりません。また、今後もより一層組織の活性化を図り、諸要求を勝ち取っていくために、「統一と団結の力」を最大限発揮し、組織の拡大と組合運動の強化を共通の認識とし、さらなる躍進を続けていく決意のもと、活力あふれ魅力ある組織を築き上げていかなければならないと考えています。
組合は組織力であり、組合員の皆様で築き上げるものと思っております。本年も信念は変わりなく「職員処遇の統一」を念頭に鋭意交渉を行っていきたいと思っております。そのためには組合員皆様のお力をお借りする時がありますので、組合活動にさらなるご協力のほど、よろしくお願いいたします。
本年も日本赤十字新労働組合連合会に対する一層のご支援をお願いするとともに、皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し、新年の挨拶に代えさせていただきます。
令和４年１月１日
日本赤十字新労働組合連合会
中央執行委員長 伊藤高敬 | 
